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触れそうで触れない、春の背中

2024年に入ってからあっという間に3ヶ月が経ちました。
ただいま、中之条ビエンナーレ2023の図録制作の真っ最中です。
5月下旬から6月初旬頃までには皆様にもお届けできるかと思いますので、完成まで今しばらくお待ちください。
※制作状況により完成時期が前後する場合がございます。

さてさて、2月頃からすでに目のかゆみ、鼻ムズムズ、肌荒れの症状が。
はい、花粉症です。個人的には20年以上の付き合いですが本当に本当に…厄介で。
春は暖かくなるから嬉しいけど、同時に恐怖さえ感じる、といった複雑な感情になります。

中之条町は面積の約8割が森林に覆われているそうで、県外から移住して来た人達からは、ちらほらと『今までそんなに花粉気にならなかったけど、ここに来てから症状が出た気がする。』という言葉を聞きます。恐るべし、森林パワー。
花粉の気配を感じたら、ザバーっと温泉に入って洗い流して癒されましょう♨

花粉症の症状が出て来たので、もうすっかり春が来たのかしら。なんて思ったのですが(あまりハッピーじゃない春の感じ方で、ちょっと悲しみ。)
昨日はまた雪が降り、一晩でイサマムラ校庭が一面真っ白に。

このあと、太陽が燦々と降り注いであっという間に雪が溶けていきましたが、イサマムラの中はとても寒く、ストーブ様様といった感じで、仕事をしています。
『春ですよー!!』と叫びたくなるような陽気になるのは、まだもう少し先かもしれません。

(Mina)


【展覧会のお知らせ】
2024年3月1日(金)から群馬県庁舎アートサイトが開催されます。
中之条ビエンナーレ参加作家の半谷学さん、いくらまりえさん、浅野暢晴さんの作品を群馬県庁舎に展示。
ディレクションは中之条ビエンナーレ総合ディレクターの山重徹夫氏が務めます。
また、一部の展示作品はWEBサイトからで購入できるそうです。
(作品は展覧会終了後に順次発送予定)

是非、お気軽に足を運んでみてください。
※詳細は群馬県庁舎アートサイトの公式サイトご確認ください。
【参加作家】
・半谷学 Manabu Hangai @hangai_manabu
・いくらまりえ Marie Ikura @ikura_marie
・浅野暢晴 Nobuharu Asano @asanonobuharu
ディレクション:山重徹夫 (中之条ビエンナーレ総合ディレクター)

【会期】2024年3月1日(金)~3月24日(日)
【時間】9:00~17:30
【会場】群馬県庁舎  群馬県前橋市大手町1丁目1−1
【鑑賞料】無料
【お問い合せ】群馬県地域創生部文化振興課Tel:027-226-2592 / Fax:027-243-7785
【公式サイト】https://g-artsite.com/

まち5に参加しました!

中之条ビエンナーレ2023閉幕から2ケ月経ち、少しずつ落ち着きを取り戻している事務局です。
四万温泉や暮坂には積雪があり、会期中の厳しい暑さの日々が懐かしく感じられます。

先日、12月3日(日)に中之条町で開催されているイベントの中の一つ『中之条まちなか5時間リレーマラソン』略して『まち5』に事務局スタッフ9名で参加しました。チーム名はその名も【イサマムラ】です。
中之条ビエンナーレ2023が無事に開催できた感謝の気持ちも込めて中之条の町中を走らせていただきました。

私達、事務局がまち5に参加すると知った中之条ビエンナーレ2023参加作家のいくらまりえさんが、可愛いオリジナルイラストのコーヒーのプレゼントで応援してくれましたー!!!
とっても嬉しかったです。ありがとうございました!




こちらの『まち5』ですが、チーム内でタスキを繋ぎながら最大5時間走り、合計何周できるかを競います。
ルートは中之条町の上之町の交差点から伊勢町のファミリーマートのある交差点までの1周3.5㎞。
半周の1.75㎞でメンバーと交代することも可能ですが、私たちは1人1周ずつの交代に挑戦。
コスプレに全力を注ぐチームもあるようで、どんなコスプレの人が居るのか観察するのも楽しかったです。
4年ぶりの開催となった今回は230チーム、1,737名のランナーが参加。
ゲストランナーには谷川真理さん、群馬住みます芸人のアンカンミンカンさんが参加されていて場を盛り上げていました。
寒さと筋肉痛と戦いながら夜な夜な自主練してきたイサマムラメンバー。
中之条ビエンナーレ2023運営のチームワークを再び『まち5』で発揮!
写真と共に思い出を振り返ってみたいと思います。

ということで、イベント当日は快晴でした。
青空を背に、お揃いのTシャツで記念撮影。
とっても良い感じです。なかなか全員揃うタイミングが無かったのが残念。

こちらのTシャツは地域おこし協力隊で事務局スタッフ&作家としても活躍中の永井さんが1枚ずつプリントして作ってくださいました。お忙しい中、本当にありがとうございます。
いくらまりえさんからいただいたコーヒーのイラストを真似て、メンバーそれぞれと、その家族が「走る」をテーマに描いた個性豊かで可愛らしいイラストに気持ちがほっこり。
このTシャツを着たら一気にテンションが上がりました。

袖がめっちゃ走ってます

緊張と楽しみが入り混じりながらソワソワしていたらいよいよスタートの時間に。
鳥追い太鼓の、ドンッ!!という一叩きを合図に、一斉に第一走者がスタート。
うおおお、地面が揺れそうなくらい凄い迫力…。皆さん、ケガだけはしないように。

我らイサマムラの第一走者。係長!!!!

中之条ビエンナーレ参加作家の飯沢康輔さんも「チームいのしし」として参加していました。
素敵なツーショット🎵

 

 

イサマムラ→チームいのししへタスキを渡すという謎のショート茶番劇タイムが開催。
いのししさんの背中を控えめに「ちょん…」っとツッコんでる、哀愁漂う永井さんが良いですね。

そんな感じで、朝から元気いっぱいに大人も子供も楽しんでました!
沿道には応援してくれる人がたくさん居て、いろんな場所から『がんばれー!』という声が聞こえます。
また、地元の方々が温かいなめこ汁やレモネードなどを振舞ってくださって心もお腹も満たされました。


コース上では順調にタスキを繋いでいきます!!
この3.5㎞という距離、自分の足で走るとわずかな傾斜がけっこう辛い…
特に「かねんての坂」は本当に泣きそう。(私は諦めて歩きました…)
車で走っている時とは、景色の見え方が全く違いました。

なんと、メンバーほとんどが自己ベストタイムを更新!
練習した成果がありました。素晴らしすぎます。
そのため、予想していたよりも時間に余裕が出来たので、制限時間が来るまで体力の残っているメンバーにもう1周ずつ走ってもらいました。2周目を走ってくれた皆さん本当にありがとうございます。

2周目行きます!

力を合わせて走った結果、初参加ながら14周を走り切ってフルマラソン賞をいただく事ができました。
※順位は230チーム中、157位でした。

戦いを終えた背中が眩しい…。お疲れ様でした!
最後にピットの片づけをしていたら、空に綺麗な虹が出現

普段は事務仕事が多いので圧倒的に運動不足な日々を過ごしていましたが、やっぱり運動は楽しくて気分がスッキリします。
汗をかいて、いろんな人と会って、綺麗な虹を見れて、とても清々しい一日でした。
翌日以降はいろんな場所が筋肉痛でしばらく大変でしたが、メンバーとの思い出が増えて参加して良かったと思いました。
それに、中之条の町中がたくさんの人で賑わっているのを見るとやっぱり嬉しくなります。
ぜひ、来年も参加できたら嬉しいです。

(Mina)

日々奮闘のわたしたち

町の町内放送からは、毎日熱中症への注意喚起が流れてきます。
ほんとうに毎日暑く、やっと雨が降ったとおもうと今度は蒸し暑い、そんな日々が続いています。

そんな中で、9月の会期スタートに向けて日々奮闘する事務局と作家たちの様子を少しご紹介したいと思います。

丸伊製材 石坂孝雄さん
今回で参加6回目となる石坂さん。
2019年は日向見公園のセミ、2021年はカマキリの食卓、と昆虫シリーズが続いています。
さてこれはなんの虫でしょうか?

イサマムラ ナ”ウ”さん
イサマムラのグラウンドに巨大なテントを建設中。
地元の職人さんや事務局スタッフもお手伝いしてテントを吊っていきます。

山の上庭園 林耕史さん
山の上庭園では2013年から林さんの作品がすべてご覧いただけます。
今回の作品もそこに追加され、庭園の新たな風景に加わります。
こちらでも力持ちの事務局スタッフが大活躍です。

火の見櫓 遠藤研二さん
遠藤さんは初めての六合エリアでの展示です。
使われなくなった火の見櫓が作品の展示場所として生まれ変わりました。

最後はチロちゃん。四万温泉にあるわしのやさんの看板犬です。
会場である旧第三小学校への散歩が日課で、
人懐こいチロちゃんに会うと作家もスタッフもメロメロです。

会期スタートまで1か月をきり、町で会う方に「いよいよだね」「頑張ってるね」とお声をかけていただきます。
楽しみにしてくださっている皆さまのため、事務局スタッフ、作家一同、ラストスパートを駆け抜けたいと思います。

9/9(土)~10/9(月)9:30~17:00
中之条ビエンナーレ2023でお会いしましょう。

(M)

赤岩にてお片付け

本日、六合エリアにある会場のひとつ、「お蚕さんの里」(六合ふれあいの家)の片付けを事務局で行いました。

六合ふれあいの家 2階から荷物の運び出し
片付け前の六合ふれあいの家 1階部分

書籍やジオラマなどの展示物が多数置いてありましたが、それらがほとんどすべて運び出され、すっきりとした空間になりました。

すっきりした六合ふれあいの家 1階部分

この会場は小林正樹さんの作品が展示されます。

どのような作品が出来上がるのかは中之条ビエンナーレ2023の開催までお楽しみに!

 

また、中之条ビエンナーレ2023に参加する、伊勢町睦会 × 吾妻中央高校 × 西岳拡貴さんのプロジェクトの一環として、8月5日に中之条町の街並みをデザインしたエコバックを先行販売するそうです。

 

開催日時:2023年8月5日(土) 10:00~15:00
会場:旧もりやま(群馬県中之条町大字伊勢町843)

・サイズ 約H35 × W51 × Φ20cm

     持ち手/約5.5 × 36cm・容量約18L

・色はネイビーのみ

・素材 ポリエステル

・価格 ¥1,500(税込み)

 

お時間ある方はぜひ、「旧もりやま」まで足を運んでみてください!

尚、他の商品は中之条ビエンナーレ2023会期中に公式ショップ(つむじホール内)にて販売されます。

 

(Mio)

ビエンナーレ行灯が灯されました!

中之条の市街地を灯す行灯。

「吾妻中央高等学校×中之条ビエンナーレ 行灯プロジェクト」

吾妻中央高等学校の生徒の皆さん(環境工学科+普通科の希望者)によって
今回も、ビエンナーレを彩る挿絵が制作されました。

挿絵制作ワークショップのテーマは「くしゃくしゃの街を作ろう」

中之条ビエンナーレ2023テーマ「Cosmographia ~見えない土地を辿る~ 」
にちなみ、紙をくしゃくしゃに握りしめた時にできるシワを地図に見立て、
青と黄の2色のインクを紙の凹凸に垂らすことで、土地の色を表現しました。

設置作業も、吾妻中央高等学校環境工学科の皆さんが行いました!

なんと総数140基の行灯を一つ一つ差し替えてくださいました。

絵柄は約60種類あります。
場所は伊勢町ファミリーマートさんから西へつむじを越えてÝ字路まで左右に続きます。
駅からつむじまでの道のりでも見ていただけます。

是非お楽しみください!

協力:ふるさと灯りの会事務局 観光商工課 

(スズキ)

町花

この季節に車で道路を走っていると所々で目に入るのがこちら、中之条町の町花にもなっているヤマユリです。

近くに寄ってみると、甘くてとても良い香りがします。

1つ1つのお花が大きくて、迫力がすごい!!

ミツバチが夢中になって蜜を集めていました。

先日までメキシコから来町していた、ビエンナーレ作家アシスタントの女性がヤマユリの写真を見て「とても綺麗!」と感動していたので本物を見せてあげたかったです。

ヤマユリは全国的に年々減少傾向にあるらしく、かつては群生地だった場所でも今はほとんど姿が無いこともあるそうです。

時期が来れば探さなくても当たり前にあったものを見つけるのが難しくなってしまう日が来てしまうのは、とても悲しいですよね。

いつまでも、この時期の中之条町にはヤマユリの華やかな姿がありますように。

(Mina)

またね

このところはNice to meet you!とSee you, take care!を作家と繰り返しています

制作期間中はまだまだその繰り返しは続きそうです

世界各国・日本各地から中之条町に集まり、それぞれまた元の場所に散らばっていく

またいつか会えるといいな~と思いながら、毎回お見送りです

ちなみに、中之条町へのアクセスは電車、車の他にも東京からは高速バスも出ています

(SUZY)

2023新会場見どころ:やませ母屋二階

伊参エリア岩本地区にある会場「やませ(旧神保家住宅)」。江戸時代末期に建てられた大規模民家で、県の重要文化財にも指定されています。普段は一般公開していないこともあり、会期中は作品のみならず、やませの中を見に来場される方も多い会場です。

中之条ビエンナーレでは2019から使用し始め、これまで母屋の一階部分を会場としてきましたが、今回新たに二階も展示会場として使用できることになりました。二階へ上がってみると、当時の暮らしの様子がそのままの状態で残されており、興味深いものでした。作品の設置が始まる前に、その様子を少しご紹介します。

二階は天井に抜ける広いスペースと、3つの部屋で構成されています。

入口側は、端から端まで続く廊下のようになっており、トタン張りの雨戸を開けると、真っ暗だった空間が一気に明るくなります。

材木問屋を営んでいた当時の名残を感じる材木の数々や養蚕道具も残されていました。
※神保家は文政12年(1829)、江戸の大火を巨額の富を得たといわれている

二階では今回、2名のアーティストが作品を展示します。作品が入りどのような空間になるのか今から楽しみです。
作品と一緒に、ぜひ当時の生活の様子も想像しながら楽しんでみてください。(N)

ポスター完成しました!

中之条ビエンナーレ2023のポスターが完成しました。
少し小さくなり、省スペースでより多くの場所に貼っていただきやすくなりました。
今年のポスターは旧五反田学校のアニタ・ガラツツァさんの作品です。

現在9/9~10/9の会期に向けて事務局は力を合わせてフル稼働中、作家さんも頭と体をフル回転で制作しております。
1か月ほど会期のうち週末(土日)は5回しかありません。いつか行こう、と思っているとあっという間に終わってしまうのが中之条ビエンナーレなので、夏のうちから計画を立てておくことをお勧めします。

写真はある日の制作風景です。さてどこの会場でしょうか。
今年はどんな場所でどんな作品とあえるのかとても楽しみです。(M)

風流なひととき

梅雨は果たしてどこに行ってしまったのか。そのように感じる日も多くなってきました。

暑さは昨年に比べるとやや落ち着いているようですが、暑い日は暑いですね。

 

先日、なかのじょう山里テーマパークのピザ焼き&蛍鑑賞会に事務局スタッフと作家の松永直さん、セキ・イコネンさんたちと参加してきました。

なかのじょう山里テーマパークの会長宅のお庭に集合し、あたりが暗くなるまではピザを食べて、そのあとに蛍を見に、近くの沢沿いを散策するという流れでした。

そのピザは皆で成型し、会長の手作りだという立派なピザ釜に次々と置いて、5・6分ほどで焼きあげて、そうして出来上がったものから皆で食べました。

 

ちなみに、このピザづくりから、私たちも参戦しました。袋に入ったピザ生地を綿棒で薄く丸く伸ばして、フォークで穴をあけ、その上にソース・具材を乗せて・・・。言葉で表していると簡単な作業に思えますが、実はこれが中々難しい作業でした。

ピザというと、冷凍のものだったりお店で焼かれたりしたものを口にすることが多いですが、自分の手・あるいはそこにいる仲間の手で作られたものとなるとそれ以上においしく感じられますね。手作りマジックです。

焼きあがったピザや付け合せのものを食べ、ときに会長がお孫さんのためにつくったというブランコで軽く運動して胃の中身を調整しつつ、あたりが完全に暗くなったころ、いよいよ蛍狩りに。

はたして蛍は見られるだろうかと不安を抱きつつ、近くの沢をぞろぞろと歩いていると、そのような不安を吹き飛ばしてくれるほどたくさんの蛍がみられました。スマホのライトや懐中電灯のあかりよりもほのかな光がふんわりと漂うさまは、見ていてとても心安らぎました。

ここ最近の目の疲れも吹き飛ぶ勢いでした。

そんな穏やかな空気の中、まるで若者のように駆け回り、蛍を捕まえているなかのじょう山里テーマパークの皆さん。俊敏な身のこなしでスマートに蛍を虫取り網や手で捕まえている姿は見ているこちらもすがすがしい気持ちになりました。

そこからはホタルブクロという紫色のかわいらしい花に、実際に蛍を入れてみたり、進んできた道をふと立ち止まり、振り返ってみると多くの蛍が飛び回っているのを見てみたり。各々で蛍とのふれあいを楽しみました。

蛍を入れたホタルブクロは小さなぼんぼりのようで、目に優しくとても綺麗でした。

今回は私たちのほかにかわいらしい参加者さんもいました。煌々と輝く蛍が何匹も収まる虫かごを抱え、とても嬉しそうでした。(なお、捕まえた蛍は鑑賞した後、逃がしています)

段々と自然と触れ合う機会が減っている今、このような貴重な機会を得られて、良い経験・思い出になりました。

※蛍の写真は暗闇のため、自前のスマートフォンでは撮れず・・・。

 

みなさんもこの夏は自然と触れ合ったり、日本独特の文化に親しむ計画をたててみてはいかがでしょうか。

 

( Mio )