実行委員長 人見 将 CHAIRMAN of the executive committee Masaru Hitomi
中之条ビエンナーレは2023年で9回目の開催となります。これだけ長い間開催を続けてこられたのは、山重ディレクターをはじめとした関係者の方々の尽力、および中之条町民の皆様の深いご理解とご協力のおかげです。改めまして心から感謝申し上げます。
前回、2021年開催におきましては新型コロナウイルスが猛威を振るう中での開催となりました。関係内外が知恵を絞って可能な限りの対策を行いました。無事に会期が終了した時に深い安堵を感じたことを覚えています。
この情勢の中、新しく生まれた取り組みがありました。中之条ビエンナーレ2021オンラインです。自宅などからWEBを通じて中之条町を訪れることができるこのコンテンツは、時代に即したアート体験を提供しました。
私はこの町に移住して5年になります。たくさんのアーティストと作品に会いました。この出会いで得られたのは人間への深い理解です。作品に込められたむき出しの精神は、友情や愛情、憐憫や怒り、そのどれも当てはまらない理解をもたらしてくれました。
今回、2023年は引き続き、新型コロナウイルス対策が求められます。町は緩やかに変化しています。中之条ビエンナーレの意義もそれに添いながら変わっていくでしょう。アーティストたちが作り上げる「今」を、作品を通じて感じてください。
さあ、中之条ビエンナーレ2023がはじまります。