若山牧水の歌で有名な暮坂峠をすこし過ぎたところに、暮坂芸術村があります。その入り口に「民宿十二みます」という廃民宿があり、作家の小山真徳さんは、ここで長期滞在制作を行っています。
作家さんとスタッフを連れてさらに森の奥へ車を走らせること数分、長年この場所で暮らすスタンアンダーソンさんを訪ねました。
森の中で「スタンさーん!」と声を上げると、奥の茂みからガサゴソと音がして、「はーい」と大きな体のスタンさんが葉っぱにまみれて登場!
スタンさんは作家のデービッドナッシュさんとこの場所に移り住むみ、今は美術書の翻訳や作品制作などを仕事にしています。
森の中で、社が祀ってある一角で、この森の伝承や祭りの話を聞かせてもらい、中でも「天狗の止まり木」の話はとても面白かったです。
小山さんの作品は地域の伝承を題材にしていて、私が数年前の瀬戸内芸術祭で見た彼の作品のインパクトは鮮明に覚えています。
この暮坂の伝承も作品のインスピレーションとなって形になることと思います。
作品を読み解き、作家が必要なことや人をつなげることは、ディレクターの大切な仕事です。
小山さんとスタンさんの暮坂の作品は、中之条ビエンナーレ2015で見ることができます。
お楽しみに!