気が付けば2026年になって、前回のブログから1年ぶりの更新となってしまいました。
遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年は午年🐎だからなのか、物凄いスピードで走りだして、もう既に如月の背中が見え始めているのは気のせいでしょうか…。上手く乗馬できずに、引きずられているような気分です。
次回のビエンナーレに向けての大切な準備年なので、しっかりと計画していきたいと思っております。
さて、いきなりですが中之条町には様々な冬の祭事があるのをご存じですか?
ビエンナーレ以外の中之条の様子も紹介したいと思います。
まずは毎年1月14日に開催される「鳥追い祭」
中之条ビエンナーレ2023と2025では参加作家のLilyさんがこの鳥追い祭をテーマに作品を制作したので、ご存じの方も多いのでは。
今年もLilyさんをはじめ、中之条に移住した作家や協力隊OBが地元の方々と共に若衆としてお祭りに参加しておりました。
鳥追い祭は、田畑の作物を荒らす鳥や獣を追い払い、作物の豊かな実りや厄除けを願って始められたといわれています。その歴史はなんと400年も続いているそうです。
厄払いとして、みかん投げが行われるのですが、景品当たり付きの『福みかん』という素晴らしいものも用意されているため、そちらをゲットすべく大人も子供も揉みくちゃになりながら必死に手を伸ばしてみかんをキャッチするエキサイトな光景も見ものです。でかい袋をパンパンにして颯爽と帰る、みかんキャッチのプロみたいな方も見かけます。憧れる!
普段は旧廣盛酒造の太鼓ギャラリーで静かに出番を待つ鳥追い太鼓ですが、年に一度のこの日にズラリと並んで大きな音を鳴らしながら市街地を練り歩く光景は圧巻です。
「追いもうせ、追いもうせ、唐土(とっと)の鳥を追いもうせ」という掛け声に合わせて叩かれる一斉太鼓は、音が内臓に響くくらい迫力があって本当にカッコいい!!!
県の重要有形民俗文化財にも指定されており、全国的にも珍しい「奇祭」とも呼ばれているので、ぜひ一度はご覧いただきたいです。
中之条ビエンナーレ2023のオープニング映像でLilyさんと鳥追い祭の出会いの様子がご覧いただけます。
https://youtu.be/N_UC-m0V7vI?t=124

初めて鳥追い祭りを見る地域おこし協力隊の2人
とても楽しそう。
道路のど真ん中にズラッと並ぶ鳥追い太鼓
いい顔してる(気がする)

お次は1月15日に開催された「おんべーや」です。
六合の引沼集落では、小正月に行う伝統行事「どんどん焼き」を「おんべーや」と言います。
中之条ビエンナーレ2025では、六合エリアの引沼シェアハウスでDamaDamTalがこちらの「おんべーや」をテーマに作品を展示していました。

引沼集落の「おんべ」は当日の朝にご神木となるモミの木を切りに行くところから始まって、地域の方が協力して組み立てていくそうです。
中之条ビエンナーレ2023のオープニング映像の中でその様子を見ることができます。
https://youtu.be/N_UC-m0V7vI?t=484
この祭りでは、七福神に扮した住民が福俵を背負って家々をまわり、無病息災・承福を願って福俵を投げ渡します。
DamaDamTalの2人と、六合に移住した相田 永美さん(中之条ビエンナーレ2025ではねどふみの里で作品を展示)が地元の方と一緒に七福神に扮しておりました。

集落を練り歩く七福神たち 
七福神がお宅訪問して福をお届け
お家の中はぎゅぎゅうの満員なので外から観察
七福神のお宅訪問が終わって日が暮れた頃に「おんべ」を燃やしはじめます。
こちらでも厄除けのみかん投げが行われ、皆さん夢中になってゲットしてました。みかんだけじゃなくて、カップ麺なども宙を舞っておりました。

火が灯された「おんべ」は、瞬く間に大きな火柱となって天に昇っていきました。あまりの火の勢いに、神々しさと恐怖で鳥肌が立ちました。少し離れた場所にいたのですが、熱波がすごくて顔がとても熱かったです。
七福神がおんべの周りを、やんややんやと回る光景はとても可愛らしく、何かの物語を見ているようでもありました。
普通のどんどん焼きとはまた違った個性を持ち、引沼集落の方々が大切にしてきた「おんべーや」
こちらのお祭りも現場にいないと迫力が伝わらないので、興味が湧いた方はぜひ次回訪れてみては!
最後にご紹介するのは、1月20日の大寒に行われた「湯立祭り」です。
四万温泉発祥の湯『御夢想の湯』で行われる大寒の日の恒例行事です。
四万温泉の湯立神事は、日向見薬師堂に1712年(正徳2年)に奉納された絵馬に描かれた神事の様子をもとに、2006年(平成18年)大寒の日より、御夢想の湯の移築を記念して再現されたそうです。絵馬は中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」にて観覧可能。
大釜で温泉の湯を焚き、祝詩を奏上した後に、温泉の恵みへの感謝と、人々の無病息災を祈りを込めて巫女さんが湯笹でお湯を来場者に振りかけてくれます。

祝詩奏上 
巫女さんが笹でお湯を撒いてくれます。とても寒そうだったので、終わったら早く温泉に入ってほしいなと思いながら見てました。
雪が舞う中、厳かな雰囲気で始まった湯立祭りですが、巫女さんが湯釜から笹でお湯を振り撒くと、お湯を浴びた人たちからは「熱っ!!!」と、小声で控えめながら良いリアクションが飛び交うのでちょっと笑いに包まれて朗らかな空気に。
神事が終わった後は、無料で温泉まんじゅうや豚汁、甘酒が振舞われました。大盤振る舞いすぎて驚き。
どれも最高に美味しかったです。ごちそうさまでした。
一般には流通しないレアな日本酒「四万の一雫」が解禁され、試飲も行われてました。
実は、当たり付の温泉まんじゅうをゲットできると素敵な景品がいただけるのです。
この日一緒に見学に行ったスタッフ3人とも豪華な景品が当たりましたー!やった!!ありがとうございます!

ほっかほかの豚汁で温まりました。 
タオル、ケロリン桶、ぐんまちゃんぬいぐるみをゲット!
豪華すぎる!

以上、中之条町の冬の祭事のご紹介でした。
行ってみたいお祭りはありましたか?
中之条町では年々の人口減少により、消滅してしまったお祭りもあるそうです。
自然と流れる時の中で歴史を「紡いでいく」ということは、簡単なようで難しいことだと感じます。
それでも、残っている文化を誇り、大切にしている人々の思いがある限り、形を変えながらも、その歴史は次の世代へと受け継がれていくのではないでしょうか。
(Mina)