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お久しぶりのブログ更新です。
体調管理が大変な時期ですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
先日、中之条ビエンナーレ事務局スタッフ一同はイサマムラから徒歩約5分の場所にある白久保お茶講の家にて『上州白久保のお茶講』という行事を体験させていただきました。
お茶講は中之条町の白久保地区に古くから大切に伝承されてきた行事で、国指定重要無形民俗文化財にもなっています。
渋茶(煎茶)・甘茶・陳皮(みかんの皮を干したもの)を煎って、臼で挽いて粉末にし、4種類の混合茶を作り、それを飲み当てる遊びです。中世に行われた「闘茶」の流れを汲んでいるといわれています。
ここ数年はコロナの影響で開催できていないようですが、毎年2月24日には白久保天満宮の宵祭りとして「お茶講」が開催されます。
通常は、お茶を飲み当てる遊びの部分のみを体験できるのですが、本日は白久保お茶講保存会の方々にご指導いただきながらお茶を準備する段階から体験させていただける事に。なんと、嬉しいサプライズ。
この日は私達の他に、中之条町観光協会・博物館ミュゼ・中之条町役場観光商工課の職員の皆さんがご一緒でしたので、大勢でワイワイとした雰囲気に。
それでは早速お茶を準備していきましょー!
・まずは、陳皮、渋茶、甘茶を焦がさないように丁寧に炒っていきます。
良い香りが漂ってきました~
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・炒った材料を石臼で粉状に挽いていきます。
臼を両手で包むように持ち、交互に半回転ずつさせて摩擦をおこします。
力の加わる角度がしっかりできていないと上手く挽けないようで難しそうでした…!
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・お見事!サラサラパウダー状になりました!
甘茶は名前の通り本当に驚くほど甘くて、まるで砂糖のようでした。
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うどんにかけたら美味しそう
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・粉末状にした陳皮、渋茶、甘茶をそれぞれ決められた分量ブレンドし、「一ノ茶」「ニノ茶」「三ノ茶」「客」の4種類のお茶を作ります。
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・最後は綺麗に包んで、ついに完成ー!
ここまで約1時間半ほどかかりましたが、とても新鮮な体験だったのでと楽しみながら準備ができました。
『天神様』と書いてあるものはお茶講を始める前に神様へ御供えするものです。
お茶講は神事としても扱われているので、気が引き締まるような感じもありました。
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さあ、戦いの準備が整ったところで…
いざ尋常に勝負といきますかー!!
其の弐へつづく
(Mina)