古い建物を会場として使用する中之条ビエンナーレでは
建設当時の設計図や間取り図などが残っていないことがほとんどです。
ですが作家さんが作品を制作するにあたり、
会場の広さはとても重要な要素の一つのようです。
作品プラン提出が迫ったこの時期は多くの作家さんから
会場の寸法や間取りについて問い合わせがきます。
床の面積、天井の高さ、窓の位置・・・
作家さんのほとんどは県外にお住まいですから、
なかなか気軽に中之条に来て採寸、とはいきません。
そこで事務局スタッフは作家さんの代わりに寸法を調べたり
古い資料を探したり・・・会場を駆け回ります!
廃校の図面なら町に資料があったり、
小さな建物なら簡単に採寸ができます。
ところが!そんなある日!
難題がきました!!
「廣盛酒造の煙突の高さはどのくらいですか?」
むむむ?
簡単そうに見えてこれはかなりの難題です。
案の定、資料がないので計測する事に・・・
まさか煙突に登ってメジャーを当てるわけにもいきません。
なんとかあの手この手を駆使し、答えを編み出しました。
が!
今更ながらあることに気がつきました!
外から見るととても立派で目立つ煙突なのに
建物内のどこに繋がっているか考えたことがなかったと!
煙突の始まり部分を間違いなくこの目で見ているのに
外と中で見るそれらは今日まで頭の中で全く一致していませんでした。
不思議なものですね~。
良く考えなくても当たり前なのに
普段どれだけ頭を使っていないのか考えさせられました。
みなさんは廣盛酒造の煙突について考えたことがありましたか?
廣盛を訪れたことがある方ならどこに繋がっているか
すぐお分かりになるかもしれませんし、すでにご存知かもしれませんね。
廣盛酒造にいらした際には
まず建物に入る前にこの煙突を眺め、
何mあるか考えましょう。
そして建物のどこに繋がっているか
わくわくしながら中に入って下さいね(^^)
(戸部)