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実行委員長 人見 将 CHAIRMAN of the executive committee Masaru Hitomi

2007年より、2年に一度の開催を続けてきた中之条ビエンナーレは、2019年7回目の開催を迎えます。近年では「中之条と言えばビエンナーレ」という声が聞こえてくるほど大きなイベントになりました。
各回ごとに新しい試みにも取り組み、今回もアーティスト達がより濃密な滞在制作を過ごせるよう、新しい仕組みづくりを模索しています。この根幹として、アーティスト達は創造するエネルギーで人々に刺激を与え、それはビエンナーレを支える人々にも伝染し、新しいことに挑戦するという「情熱の循環」を育んできた表れでしょう。
私は2017年、写真家としてアトリエを求めてこの町に移住しました。その私がこのような大役を務めることになったのも、そういった「情熱の循環」の一部なのだと思います。

私が滞在制作で特に気に入っているのが、町の方がかけてくれる「あんた、ビエンナーレの人かね。」という声です。アーティストが熱心にリサーチや制作を続ける姿を見ている町の方が、その情熱に動かされてその言葉を投げかけてくれます。制作に行き詰まった温泉で、値引きシールを探すお買い物で、外国人でもかまわない、「あんた、ビエンナーレの人かね。」その一言が作品をさらに加熱させます。

ビエンナーレの端境期に行われている海外交流プロジェクトは2018年で2回目を迎えます。今回は25名のアーティスト達が8ヶ国に渡り、美術交流を行います。
アーティストが異文化交流することは知識や経験の向上だけでなく、アーティスト自身が自分らしさを見つめることができる貴重な機会となります。このプロジェクトを通じてさらに発展したアーティスト達の活躍は、中之条から各国に届いた種のようなものです。すくすく育つよう祈るばかりです。

ビエンナーレ会期になると、この町が誇る里山全体に美術作品が並び、多くの来場者が訪れます。作品の一つ一つがその土地のアイコンとなり、鑑賞者一人一人が風となって、静止した時が動き出すかのように、里山が呼吸を始めます。
緑の稲穂がなびくかのような、なだらかな呼吸です。
風が私の所に届くまで待つことにしましょう。
中之条ビエンナーレ2019が、穏やかに、始まります。

実行委員会

実行委員長
人見将
副実行委員長
深井充
監査
本多正志
実行委員
  • 剣持政幸
  • 小池靖之
  • 吉田美雪
  • 箱田みどり
  • 茂木保菜美

総合ディレクター

山重徹夫

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