中之条ビエンナーレ2015 NAKANOJO BIENNALE 2015

六合七月小径 夏の里山にひととき現るアートの小径 2014年7月19日(土)〜27日(日)無休 10時〜16時 観覧無料 昨年の中之条ビエンナーレ作品を期間限定で公開します

六合七月小径アートガイド

日影

日影空地 / 大野 公士
「智恵の館」

「ヒト」の智恵により、多くの「モノ」や「コト」を手に入れてきた。 そして失ってきた。我々は、どこへ向かうのだろうか?
使い捨てられたエネルギー消費の象徴である廃車を巨大な蚕に見立てて、中之条町で捨てられた金属ゴミを材料に繭を制作した。

日影の蔵 / 小林 正樹
「多すぎる幸せ」

古い蔵に遺された六合の歴史ともいえる長い時間を背負った民具達。 私なりに記憶を読み取り、かつての営みの風景に思いを馳せてみたりする。
今回、短い期間ではあるが、共有は幻想かもしれないけれど、彼岸の彼方に消え去りつつある景色を、少しでも繋げられたらよいなと思う。

赤岩

長英の隠れ家「湯本家」/ 馬場 恵
「message - 絶滅シタ野生蘭」

湯本家の歴史ある建築物の空間を使って、"不在" を表現する事をコンセプトに展示を行います。私は、湯本家に伝わる1830年代に制作された植物標本に残る現存する植物と、すでに群馬県で自然絶滅した野生蘭の対比を通じて、目に見えない時間の経過と種に保存された確 固たる自然の形、進み行く消滅への経過の可視化を試みます。

修験道の家 / 齋江 貴志
「綯う」

縄を綯う。今、都市でほとんど行われていない作業を、この地の人たちは今も生活の一部として行っています。なんでもない草が掌の中で縄になるという行為、そして、生み出された物が、私にはとても愛おしく、美しく感じられます。
過去と現在。都市と中山間地。それらを大きな木でつなぎたいと考えました。この地で育った菅を綯って。

諏訪神社跡 / 木村 吉邦
「水茶屋 加爾達諾 Caffè Cardano」

蘭学者高野長英と中之条のつながりは天保二年(1831)の来訪に始まる。 熱心なこの地の門人たちは長英と強い信頼関係を築いており、蛮社の獄においては自らが捕縛される危険を顧みず長英をかくまっている。師の安全を守るためには捕方に悟られないよう連携しなければならない。蘭学から西洋の知識を得ていた彼らは、16世紀に考案された暗号術「カルダーノ・グリル」を応用し、茶屋の施設自体を暗号の鍵とする通信手法を編み出した。
http://www.kimurayoshikuni.com/

かいこの家 / 大石 麻央
「つなぐ手を あわせても」

これから君は、君として
望んでいくのか それとも、それとも。
なんにせよ いつかが訪れて それは、それは、
なんにせよ 僕の望みからうまれたことなんだ。
ねぇ、ここから君は
それまでにどれほどの何かを選んでいくのだろうか。

作品MAP

アクセス

お車でお越しの方

関越道 渋川伊香保IC よりお車で 80分

電車でお越しの方

JR 吾妻線 長野原草津口駅より徒歩 60 分
または野反湖行き路線バス 12 分(1日上下とも3便)
「南大橋」下車徒歩 5 分

マップ